ホルムアルデヒドは酸化メチレン・メタナールとも呼ばれる有機化合物です(分子式CH2O)
ホルムアルデヒドを水に溶かして、約40%の水溶液にしたものをホルマリンと呼びます。理科の時間に習った「生物標本を腐蝕させないように保存する」ものです。つまりホルムアルデヒドは、防腐剤としての効果を持っています。またホルムアルデヒドは、薬品や樹脂の原料になる化学物質という顔も持っています。
ホルムアルデヒドは、住宅に使われる塗料、接着剤に多く含まれており、これがもとで健康を害する事例が増えているのが実状です。
ホルムアルデヒドはヒトの粘膜を刺激するため、目がチカチカしたり涙が出る、鼻水が出る、のどの渇き・痛みやせきなど、 シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。
室内での主な発生源は「合板」です。住まいには壁、天井、押入、床フローリングなど多くの場所に合板が使用されています。また、タンスや食器棚など木製家具にも多く使用されています。数年前まで樹脂や接着剤の原料として広く使用されていたため、10年以上経っても放散が続くことがあります。
ホルムアルデヒドについては2003年7月の建築基準法の改正で建材についてはその放散について一定のルールが設けられました。 従って、現状ではこのルールをクリアし、F☆☆☆☆の認定を得た建材であれば制限なしに使えることになっています。
接着剤・塗料・防腐剤は、家を作る上でとても重要な材料といえます。 また、化学合成された接着剤・塗料・防腐剤を使った方が、安価に家を作ることが出来ます。しかしそれらを使った家は、室内でゆっくりとホルムアルデヒドを放出し、住人の健康を脅かします。 ナチュラルハウスは、それらの化学合成されたものを極力使わないで家を作ることを目標にした「LOHAS HOUSING」を提案しています。 |